長い間すまなかった・・・そしてありがとうサダハル

覚悟と理想を見届ける 慈愛を胸にした男たち!
 一族の開祖が目指した理想。最後まで完璧超人であることに徹した男の身に対し、
正義超人として、そして彼が憎んだ一族の現大王として理想の顕現を放ったキン肉マン。
そう、思想が違えど相手は救うべき同胞なのだ。勝負の果てに分かり合えることを信じて―

最後まで戦い続けた男の前に―
 群衆が固唾を飲んで見守った勝負の行方。ノックがゴングを鳴らそうとする時、委員長は
彼を制止させた。アロガント・スパークで自らの身を滅ぼそうとも、マッスル・スパークを
喰らいボロボロになりながらも、男は息を切らせながら立ち上がるのだ。
完璧超人界の未来の為に、自分の責務を全うする責任感の為に―
 10カウントが進行する中、朦朧とするネメシスの意識に現れたのは彼の兄、タツノリ。
彼はネメシスに労りの言葉、謝罪の言葉、そして感謝の言葉をかけると消えて行った。
敬愛する兄の言葉を聞き、ネメシスは穏やかな表情を浮かべながら
おぼつかない足取りでリング上を行き来すると、ゆっくりと崩れ落ちて行く―

終戦 慈悲深き賢人の優しき影―
 コーナーポストに頭部をぶつけ、そして吐血するネメシス。虚ろな表情、だがどこか
満足気に穏やかな表情を見せる彼の姿を見て、涙ながらにゴングを指示する委員長。
64分28秒、長きに渡る勝負は遂に決したのだった。観客は割れんばかりの歓声で
キン肉マンを讃え、リングサイドの仲間たちが駆け寄る。キン肉マンは先のミートの呼びかけを
感謝し、やはり自分の試合にはミートがいないと締まらないと続けて礼を言う。
 テリーマンはマッスル・スパークを喰らってもなおネメシスが立ち上がった姿勢に
驚きを隠せない様子だが、真弓はそれこそが、究極のみねうちこそがマッスル・スパークの
真髄であると語る。妙技を受けた相手に敬意を抱かせ、敗北を自ずと認めさせ、そして
戦後には和解へと導かれる。王位争奪編を終戦に導いた、フェニックスに放ったものが
まさしくそれであり、正義超人の理想の終着点であると強く訴える真弓。
 サダハル様が最後まで立ち上がったのは、最後までスグルの覚悟のほどを試されたのでは―
大粒の涙を流しながら語る真弓。そして、キン肉マンはネメシスが最後に見せた優しい瞳を
述懐する。倒れるネメシスの影に、正義超人たちは賢人の姿を見た―


 身体は限界を迎えながらも、心に燃えるものがある限り男は立ち上がり続ける。
ネメシスは完璧超人の誇りを胸に立ち上がっていた他にも、最後にはキン肉マンの理想を見届け
覚悟を試そうとしていたという「元キン肉族の男として」という側面も見られたかもしれません。
既に立ち上がれないかもしれない状況でも立ち上がる姿は二世におけるケビン戦敗北前の
万太郎を思い出しますが、ボロボロになりながらも立ち上がろうとする姿は心に来ます。
 委員長という立場に徹しながらも、幼少時に多大な影響を与えたサダハルが吐血し
ダウンするシーンでは涙を流しながらことの顛末を見届ける委員長の数コマもグッときました。
 ミート君の叫びが死の淵にあったキン肉マンの魂を呼び覚ましたフォローが入るなど、
この試合に立ち会った1人1人の見せ場がしっかりとあったのも好印象ですね。

 さて、究極のみねうちこそが真髄であるというマッスル・スパーク。
王位争奪編では最強最悪の難敵として立ちはだかったフェニックスを和解へと導いたことが
引き合いに出されていますが、他にはサタンクロス、ジ・オメガマンあたりに放ってますよね。
前者は寄生虫が試合後に絶命しサムソンと和解。後者は(恐らく)死亡しながらもオメガマンの
グローブが肉体と存在の消滅に際してキン肉マンの両手を握り、何かを託すかのように散って
いったので、威力故に相手を死に至らしめることがあっても「和解」という部分においては
文句なしの成果を残しているようにも思われます。(もっとも、当時はみねうちという概念が存在
しなかった為、メタ的視点でも相手が死んでしまったのは仕方ないといえば仕方ないと言えます)
フェニックスが絶命したのも心臓の病気故ですし、そのあたりの事情を汲んで、敢えて
シルバーマンが「完璧な理想の完成形」としてフェニックス戦のマッスル・スパークを具体的に
挙げている...のかもしれません。

 ネメシスは無量大数軍として自害を図るか、ザ・マンはどう動くのか。
敗北による粛清に向かったザ・マンを悪魔将軍が止めに入り「貴様の相手はこの私だ」と
啖呵を切って戦闘開始するではないかな?と勝手に予想していますが...
 ダンベルによる始祖の消滅が無くなった今、消滅によるノーコンテストという私個人の勝敗予想
は消えてなくなりました。「悪魔将軍の強さ」という株を落とさず、ザ・マンの心を救い出し、
両者の格好良さを描き切りながら今シリーズを総括してくれるという意味でも
次試合に来るであろう悪魔将軍VSザ・マンは悪魔将軍の勝利とみたいです!
キン肉マンは負傷し、周りの超人も戦える状況ではないので次戦がシリーズラストの試合と
なるような気がします。2011年秋から始まり、5年が経ちました。早いものですね...(笑)

 今作は単に強敵を強力な技で殴り合うだけの不毛な争いの連続では無く、それぞれの
試合にきちんと「試合の意味、テーマ」がしっかりと定められており、故に面白さが際立っていると
思っています。多様な反応こそあったと思いますが、テリーマン対ジャスティスマン、そして今回の
キン肉マン対ネメシスは両者とは何者なのかをしっかりと示しながら、両者の株を落とさずに
しっかりと納得できる最高の締め方で終戦した試合だと思っているので次戦も期待です。

第190話 理想の体現者!の巻
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テーマ : キン肉マン
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:詠
【漫画】キン肉マン/ジョジョ/ゆるゆり【ゲーム】デレステ/モバマス/艦これ/GF(仮)/ポケモン/FE【カード】キンプロ/ヴァイス/FEサイファなど多く嗜んでいます。プロレス、プロ野球応援中!

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